PAS(負荷開閉器)とは

PAS(負荷開閉器)は、波及事故と呼ばれる周辺に波及する停電事故を防止するために設置される設備です。現在では、ほぼ全ての事業所で設置されています。
PASは普及し始めてから30年近く経っています。そのため、経年劣化による事故も多くあります。また、PASを設置していない事業所もあります。
これらのことから、PASの設置・更新は自治体からも推奨されています。

PAS(負荷開閉器)の特徴

PAS(気中負荷開閉器)は、お客様側の設備における電気事故が発生した場合に、近隣への波及事故(近隣を巻き込んだ停電事故)を防ぐ役割をもつ重要な設備です。
ヒガエレックでは、ご家庭から商業施設、公共施設、工場などのあらゆる施設の工事を請け負っており、ニーズに合わせた施工が可能です。

PAS(負荷開閉器)の提案例

埼玉県某所 薬品研究所

既設のPASが推奨交換期間を過ぎた為、更新工事を行いました。

現状

25年前に設置されたPASです。

ご提案後

同容量のPASに更新しました。

PAS(負荷開閉器)の役割と解説

PAS設置で防げる事故とは?

PASによって防止できる「波及事故」とはどのような事故なのでしょうか。ここでは、波及事故とは何か、起こった場合のリスクについて説明します。

配線用変電所は、複数の高圧電力利用者とつながっています。
そのため、1つのビルや工場で電気トラブルが発生したとき、電力会社の配電用の遮断装置が切れてしまいます。
そうすると、配線用変電所とつながっている、ほかの施設も停電してしまう「波及事故」が起こるのです。

UGSを設置すれば、たとえ事故が起こったとしても、電気の流れを遮断して停電の原因となった施設だけに被害を止めることができます。

つまり、同じ配線用変電所の高圧電力を使っている工場や信号機などがあっても、波及による停電が起こることがありません。

波及事故は巨額の賠償のリスク

高圧電力の波及事故には、どのようなリスクが伴うのでしょうか。事業者が知っておくべきリスクについて紹介します。高圧電力を受けている施設で短絡や地絡事故が起きると、近隣の飲食店や工場、病院、信号機などを停電させてしまう可能性があります。

その結果、社会問題や賠償問題に発展し、信用を落とすだけでなく、多額の賠償費用がかかるでしょう。

賠償費用以外にも、緊急仮設工事費用や破損した電気工作物の改修費用など、あらゆる修理費用がかかる可能性があります。事故の影響は、ほかの施設へ与えるものだけではありません。

たとえば、事故を起こしたのが自社の工場だった場合、停電によって直接的な被害を受けるでしょう。生産ラインがストップすることで、売れる見込みの商品が生産できずに販売機会を逃してしまいます。

事故で納期に遅れるなど、顧客との信頼関係にも影響をもたらす事態もあり得るでしょう。電気の事故は多くのものを失いかねません。PASを設置することで果たせる責任は大きいといえるでしょう。

PASの設置義務は?

高圧電力を使用している施設であれば、波及事故による大きなリスクを考えたとき、PASはぜひとも設置しておきたいものです。

しかし、現状は受電容量500kW未満であればPASの設置に関する法的な義務はありません。ただし、万が一にでも自社が原因で波及事故を起こした場合を想定し、賠償問題や信用をなくすなどのリスクを避ける対策を講じておきたいところです。

PASを設置すれば、高額な損害賠償に発展するような波及事故を防止できる可能性があります。
定期的な保安点検での事故防止とあわせて、PASの設置を検討しておくべきでしょう。

PAS(負荷開閉器)の導入の流れ

STEP.1ヒアリング

ご依頼の内容をお電話等で詳細をお聞きし、案件情報を整理させて頂きます。

STEP.2ご訪問による現場調査・お打ち合わせ

実際に現地をお伺いし、設置状況等既設設備の確認を致します。 また、お客様とお打ち合わせさせて頂き、施工の流れ等をご説明させて頂きます。

STEP.3お見積り御提出・ご説明

現場調査後の情報を基にお見積りを作成させて頂き、ご提出させて頂きます。

STEP.4施工

ご契約頂けましたら、準備期間を経て施工させて頂きます。

STEP.5完了報告

竣工試験結果・施工完了報告書をおまとめし、施工後、ご提出させて頂きます。

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